体格、特に身長は遺伝的な影響を強く受けるといわれていますので、遺伝的な影響については、どうしようもできない部分があるとおもいます。
そして、すこし残念な話でもありますが、現在の一部のプロスポーツの世界では、親の身長や体重だけでなく、祖父・祖母の身長・体重までが書類先行の条件に入ってきています。
しかし、遺伝的な影響が大きいとはいえ、食生活をはじめとする生活改善や衛生状態などによって体型が変わってくることは、過去の日本の歴史が証明しています。
高度経済成長を経て、日本人の平均身長は著しく高くなっておりますが、この一番の理由はたんぱく質の摂取量が、昔に比べて飛躍的に改善されたことだといわれています。
また、欧米では、身長は80%が遺伝的要素とされ、20%が環境的要素によって左右されるといわれているとおり、食事環境の改善によって、身長を伸ばすことは可能であると考えられています。
しかし、同時に、たんぱく質摂取量がある一定のレベルに達すると、身長はほぼ横ばいになることから、身長を伸ばすためにたんぱく質を過剰摂取するのは間違いといえます。
また、カルシウムの吸収を妨げるなどの悪影響もあるといわれていますので、たんぱく質とカルシウムをバランスよく取ると良いのではないかと思います。
先週の記事でも書いたことの重複になりますが、昔は「牛乳を飲むと身長が伸びる」と言われていましたが、現在は、欧米各国による調査結果などの知見から判断すると、カルシウムの摂取による身長への多大な影響は望めないと考えられているようです。